【プロが教える】一人暮らしの初期費用を安くしたい!いくらかかる?引越し後に必要なお金まで全部解説!

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目次

一人暮らしの初期費用はいくらかかる?

一人暮らしを始めたいけどいくらかかるかわからない。
初期費用の抑え方を知りたい。
一人暮らしを始めるにはお金がかかります。
いったいどれだけお金がかかるかわからなくて
不安な方も多いのではないですよね。

そんな不安を解消するために、
不動産賃貸15年の現役プロが
一人暮らしにかかるお金と
費用を抑えるコツをご紹介します。

お部屋探しの総額は
希望の家賃、移動距離、初めての一人暮らしかなどの
現在の状況などで家賃で大きく変わります。
一般的な話をすると、一人暮らしの総額は
だいたい家賃の5〜8ヶ月程度で、
具体的な金額は50万円〜80万円程度を考えてください。

そんなに初期費用を用意できないよ!という方は、
初期費用を下げるコツもありますので、
後ほどご紹介をさせていただきます。
まずはどんなお金がかかってくるかを知ることで
不安を和らげいきましょう。

大きなお金を用意するタイミングは、
大きくわけて4つあります。

  1. お部屋を借りるときにかかる契約費用
  2. 引越し費用
  3. 家具・家電
  4. 生活必需品の購入費用

上記4つです。
このそれぞれでまとまったお金が必要になってきますので、
それぞれ説明をしていきます。

お部屋を借りるときにかかる契約費用

まず第一に契約に関わる費用を算出します。
契約に関わる費用は引っ越しの中でも一番まとまったお金が必要です。
それぞれどのような項目があるか見てみましょう。

家賃(前家賃・日割り家賃)

賃貸の契約時はあらかじめ
前家賃+日割り家賃を払うケースが多いです。
前家賃とは、
契約時にあらかじめ契約日(入居日)翌日の家賃を
契約時に支払うことです。
日割り家賃もあらかじめ入居契約に支払うお金で、
契約日(入居日)が月中だった場合は、
契約日(入居日)から月末までの日割り分を
家賃を前家賃として支払うことになります。
大家さんの滞納リスクを考慮した支払い項目ですが、
後述する「フリーレント契約」を利用して無料になるケースもあります。
また、基準日が契約開始日なのか実際の入居日なのか、
ルールについては早い段階で
不動産会社に相談しておくのがおすすめです。

敷金

敷金とは大家さんに預けるお金のことです。
契約が終了して部屋を退去する際に、
部屋に傷などがあった場合、
敷金から差し引いて入居者にお金を返します。
入居者が退去する際、
次の入居者が住めるように部屋を修繕する必要があります。
その際、前の入居者に責任がある部分は
入居者に修繕費を払ってもらわないといけません。
その修繕費を担保するためのお金です。
また、未払い家賃が発生した場合の
充当金としても取り扱いをします。
多くは1ヶ月かかる場合がありますが、
最近は敷金ゼロの物件も増えてきています。
3ヶ月以上かかる場合もあったり、
敷引きといってあらかじめ返却しないことが
確定しているケースがあったりと、
様々なケースがありますので、個別に確認する必要があります。
また、ペットを飼う場合は増額されるケースも多いです。
ペット飼育によって室内が損傷する可能性が高いため、
その担保額もあがると考えてください。

礼金

礼金とは、建物を所有する大家さんに対して、
お礼の意味として支払うお金のことです。
謝礼金なので敷金と違って、
退去時に返金されることはありません。
家賃1カ月分のケースが多いですが、
地域によって様々なルールがあります。

仲介手数料

仲介手数料とは、
契約時に不動産会社に
契約の報酬として払うお金のことです。
基本的には家賃の半月分〜1ヶ月分かかります。
(仲介手数料は借主からもらえるのは
原則、半月分までとなっています。
しかし条件付きで1ヶ月を上限にすることができます)
仲介手数料は不動産会社の唯一正当な取り分です。
その点で、初期費用として一番交渉しやすい部分ともいえます。

きのこ先生

よく初期費用の総額を見て高い
と言われることが多いですが、
ほとんどは大家さんにいくお金です。
残りは保険会社や保証会社に
払うお金ですからね、、

火災保険料

賃貸契約における火災保険は必ず契約をしないといけません。
主に3つの役割があります。

  • 自分自身の家財を守る
  • 大家さんへ迷惑をかけたときの賠償金に備える
  • 近所の人へ迷惑をかけたときの賠償金に備える

火災という言葉が先行して火事に備えるイメージが強いですが、
賃貸契約の火災保険には上記の3つの役割があります。

なぜ火災保険に入る必要があるかといいますと、
失火責任法によって近隣住民のせいで自宅が火災にあっても、
原因者への損害賠償請求は原則できません。
火災での損害から自分を守るためには、
借主は火災保険に加入して備えておく必要があります。

また自分が火事の原因者になってしまった場合は、
大家さんに多額の賠償をしなくてはいけません。

さらにマンションのような賃貸物件では、
水を漏らして階下に損害を与えてしまう場合があります。
漏水の際には、
階下に住んでいる人の家財に損害を与えてしまうことも多いです。
そのことで損害賠償を請求される可能性がります。
よって、階下漏水で階下の住民に与えた損害に備えることも必要です。

家賃保証料

家賃保証料とは、
「家賃保証会社」に加入するために必要となる費用のことです。
家賃保証会社とは、
借主が家賃を滞納した時に
保証会社が家賃を立て替えて大家さんに支払う会社です。
金額は家賃保証会社によって異なりますが、
家賃の50%~100%の間であることが多いです。
これから入居する方には
連帯保証人にお願いしなくても
契約ができるというメリットがあります。
間接的なメリットではありますが、
賃借人の家賃保証会社への加入が
一般的になることによって、
敷金などの初期費用の相場が
昔に比べて安くなりました。

鍵の交換費用(カードキー設定料)

鍵の交換費用は、
鍵交換を業者に発注する費用です。
鍵交換代という名称で請求されることも多いです。
鍵の種類によって違いますが、
10,000円〜25,000円などが一般的です。
工事費などが入ると
40,000円くらいになるケースもあります。
また、カードキーの場合は
カードキー設定料として
請求されることもあります。

引越し費用

引越しの料金を決めるに当たって大事な要素は大きく分けて3つあります。

  • 時期
  • 移動距離
  • 荷物量

上記の3つを工夫することで引っ越し代を安くすることも可能です。
まずはどういった要素なのかを説明していきたいと思います。

時期

引っ越しをする時期によって金額が変わります。
一番安い時期は10月で、
次に12月〜1月と言われています。
このような月を通常月(閑散月)といいます。
時期だけの金額は算出しにくいのですが、
一番高い時期は3月下旬〜4月上旬です。
この時期は全国的に引っ越しが集中するため
高額なうえに予約も思い通りにとることができません。
このような月を繁忙月といいます。

通常月の一番安い時期と
繁忙月の一番高い時期とでは
2倍強価格が違う場合もあります。

繁忙月はできるなら避けた方がいい時期です。

移動距離

引っ越しの距離によっても金額が変わります。
閑散期の目安で
近距離だと平均27,000円前後
遠方だと平均66,000円前後

と言われています。
超遠方であれば
近距離価格の3倍を超えることもあります。
前もって引っ越し業者に
相談をしておきましょう。

荷物量

引っ越しの荷物量によっても金額が変わります。

荷物の量によって
数万円程度〜10万円前後まで差が出ます。
これは荷物量によって
引っ越し会社が用意する人員や
トラックのサイズが変わるためです。
一人暮らしで必要なダンボールの数は
10箱と言われています。
単身引っ越しの方の7割が10箱程度で、
もちろん人によっては多い方も少ない方もいます。

家具・家電

賃貸契約の費用に目を取られて
意外と忘れ勝ちなのが、
家具・家電の購入費です。
生活費との兼ね合いを考えて、
最低限のものから揃えていきましょう。
10万円〜15万円前後で
考えておけばよいでしょう。

家具・インテリア

寝具(ベッド) 2万円~5万円

寝具は一番必要なものといえるでしょう。
一人暮らし開始の一日目から
ベッドやふとんは必要です。
安いものから高いものまであります。
ある程度良いものであれば長く使うことができ、
また生活の質も上がります。
フロアベッドや布団を利用する場合は、
裏側に湿気がたまります。
カビが生えないようにふとんをたたん干したり、
換気をするようにしましょう。
ベッドの場合はある程度高さがあると
ベッド下を収納スペースとして使うこともできますし、
収納付きベッドを活用することで
空間を無駄なく使うことができます。

テーブル 5,000円~1万円

テーブルも必要なものになります。
一人暮らしであれば最低限、
ローテーブルで十分なケースも多いです。
スペースに余裕があったり人を家に呼びたいなら、
大きめのテーブルを用意してもよいです。

カーテン 5,000円~2万円

カーテンも必要なものです。
カーテンがないと
室内をむき出しのまま生活することになるので
防犯のことを考え、早めに購入した方がよいです。
特に女性の一人暮らしでは必需品です。
また、カーテンは防犯だけでなく
保湿・遮熱のなど室内環境を整えるためにも必要です。
遮光性の高さや防音、花粉防止など
色々な効果があるので好
みによって合わせて選びましょう。

私が最低限と考える家具・インテリアは
この辺がラインかと思っています。
以下はあった方が生活がはかどる商品です。

ソファ・椅子

ソファや椅子があると部屋の中に
くつろぎポイントを置くことができます。
友人を部屋に招待したい人などは
用意するといいでしょう。
また、部屋のおしゃれ度がぐっとあがります。

収納

部屋の収納が多い場合は必要ないですが、
あった方が室内が整理整頓されて
快適に生活ができます。
生活をしていると必然的にものが増えてきますので、
お部屋のサイズ感や
自分がどれだけ物を持っているかに合わせて
商品を選びましょう。

テレビ台

テレビを見る方はテレビ台を置くといいでしょう。
テレビの大きさや、
その他の家具との色や高さの
兼ね合いなどもありますので、
色々なものが揃ってから買う方が良いです。

家電

一人暮らしを始める際には家電も重要です。
家電は毎日使うものなので
余裕があれば高性能なものを買いたいところですが、
色々なものを揃える必要があるので
リーズナブルさにも気をつけたいです。
家電の購入先としては、
家電量販や通販サイト、比較サイトなどを
チェックして購入しましょう。
最近は海外製のもので
安くてそこそこのクオリティものも増えてきています。

冷蔵庫 2万円~4万円

100リットル前後を基準にして、
自炊を考えている方は150リットル前後を考えてください。
ペットボトルやお酒、食材が増えてくると
意外とスペースが足りなくなってしまいます。

電子レンジ 1万円

コンビニのお弁当を温める機会もあるかと思います。
電子レンジで簡単調理という食品も多いので
あれば便利です。
なくても困るケースも多いですし
必需品といえます。

洗濯機 2万円~4万円

一人暮らしでは5~7kg前後の容量があればいいでしょう。
新しい製品の方が節水効果なども期待できます。
予算に余裕があれば、
ドラム式洗濯機や乾燥機付き洗濯機などを
選んで時短を図ることもできますし、
インバーターという機能をつけて
騒音を少なくすることもできます。

照明器具 5,000円

一人暮らしの場合、
部屋に照明器具がないことは良くあります。
ない場合は優先的に購入しましょう。
部屋のサイズに合わせた商品を選びましょう。
色を切り替えられるタイプや
リモコン操作できるタイプなど色々あります。
深くこだわらなければ安価に買い揃えることができるでしょう。
予算に余裕がある場合は、
LEDの商品を選んだ方が経済的です。

エアコン 3万円~5万円

エアコンが取り付けられていない場合は、
高価ですが購入する必要があります。
エアコンはどうしても高価になりますので、
お部屋探しの段階で設備として
備え付けられているかよくよく確認をしましょう。

ドライヤー 5000円~1万円

一人暮らしでは優先的に身だしなみを整えるものを揃えた方が良いです。
安さに目が行きがちですが、音や使い勝手にも注意しましょう。

その他、最低限もの以外であると
テレビ、炊飯機、掃除機、空気清浄機、など余裕が出てから買い揃えましょう。

生活必需品の購入費用

生活用品

一人暮らしにかかる生活用品の1ヶ月のコストは
5,000円~10,000円と考えてください。
男性よりも女性の方が高くなる傾向があります。
以下のようなイメージです。
男性3,000円〜5,000円
女性5,000円〜10,000円

大きくにわけて4つあります。

  • お風呂・トイレなど水回りに関するもの
  • キッチンなど食事に関するもの
  • 清掃に関するもの
  • 洗濯に関するもの

それぞれでどのようなものが必要か紹介しています。

の前に!
一番大事なものだけは特筆してご説明させてください。

それはトイレットペーパーです。
一番重要です。
引っ越し後に一番最初にダンボールから取り出すべきものです。
もしなければ一番最初に購入して取り付けるくらいの重要度です。
荷出しの最中でもトイレに行きたくなることはあります。
その際トイレットペーパーがなければ
とても悲しい思いをしてしまいます。

『お風呂・トイレなど水回りに関するもの』

  • シャンプー
  • ボディソープ、ボディタオル
  • ハンドソープ
  • 歯ブラシ、歯磨き粉
  • タオル
  • ティッシュ
  • トイレットペーパー
  • バスマット
  • 便座カバー
  • トイレ用スリッパ

『キッチンなど食事に関するもの』

  • フライパン
  • 鍋 鍋
  • 包丁・まな板・おたま・菜箸・しゃもじ
  • はし・スプーン・フォーク
  • 食器類
  • 台所用スポンジ

『清掃に関するもの』

  • 洗剤
  • 雑巾
  • スポンジ、たわし、ブラシ
  • ハンディワイパー
  • ゴミ袋

『洗濯に関するもの』

  • 洗剤、柔軟剤
  • 物干し竿
  • 洗濯バサミ
  • 洗濯ネット
  • ハンガー

かかる初期費用のまとめ(モデルケース)

家賃5万円程度で荷物量も移動距離も
標準的な一人暮らしを想定して、
モデルケースを考えてみます。
ざっくりと57万円と試算をさせていただきました。
様々な要素で料金が変わってきますので、
あくまでケースとしてみてください。

一人暮らしをはじめるまでにかかる費用

賃貸契約時の初期費用
(15日入居の場合) 
金額
敷金6万円
礼金6万円
仲介手数料6万円
前家賃6万円
日割り家賃(15日分)3万円
家賃保証料3万円
鍵交換代1万5千円
ハウスクリーニング2万5千円
賃貸借契約費用の合計34万円
引越しにかかる費用金額
繁忙月、荷物多め、
移動距離は隣県程度
6万円
家具家電の購入にかかる費用金額
家具+家電15万円
生活必需品の初期購入費金額
諸々一式2万円
項目金額
賃貸契約時の初期費用34万円
引越しにかかる費用6万円
家具家電の購入にかかる費用15万円
生活必需品の初期購入費2万円
一人暮らしに必要なお金の合計57万円

初期費用を安くする方法3選

一人暮らしを開始するのに必要なお金はおおまかにわけて
3つポイントがあることを説明させていただきました。
それぞれを安くすることで一人暮らしにかかる初期費用を抑えることができます。
以下についてそれぞれ説明します。

  • 賃貸契約の初期費用を安くする
  • 引越し費用を安くする
  • 家具・家電の購入費を安くする

賃貸契約の初期費用を安くする

フリーレント契約ができる物件を選ぶ

フリーレント契約とは
入居開始からしばらく間の家賃を無料とする契約のことです。
入居開始から1ヶ月~数か月程度を
フリーレント期間として設けるケースが多いです。
フリーレントの契約が家賃のみだった場合は、
管理費や共益費の支払いが必要になる場合もあります。
十分ご注意ください。
また、中途解約をする場合には
違約金にフリーレント分も
含んだ内容になることもありますので、
フリーレント契約をする際には
解約時の話も確認しておきましょう。

敷金や礼金がかからない物件にする

敷金や礼金なしで契約をすることもできます。
このような契約できる物件を
ゼロゼロ物件といいます。
敷金や礼金は賃貸契約の初期費用の中でも、
かなり大きなウェイトを占めており、
ゼロにできるのはとてもメリットが大きいです。
ただし、敷金がない代わりに
退去時に別途支払いをしなくてはいけなくなります。
本来敷金は返金するために
預かるお金で退去時に
必要な修繕費用を差し引いて返金されます。
事前に預けるお金を払わない分、
初期費用が安くなりますので、
解約時の話も確認しておきましょう。

入居日を月初にする

月末月初に入居をすることで、
日割り家賃を抑えることができます。

日割り家賃とは、
入居が月の途中だった場合に
月末までの残額の家賃を支払うルールです。
賃貸借契約の初期費用は
日割り家賃+次月分1ヶ月となることが多いため
月末に近い方が
月末までの日数が少ないため
日割り家賃が安くなります。
また、月初の契約ですと、
当月分1ヶ月の支払いで済むことも多いです。
そのため入居日を1日とする場合が
一番初期費用が安いです。
ただし、日割り家賃や前家賃については、
大家さんや不動産会社でルールが違うので
入居日を決める際はよく確認しましょう。

初期費用クレジットカード払い可能物件

初期費用を
クレジットカード支払いできるケースも増えてきました。
クレジットカード払いにすることにより、
初期費用の支払いを先まで伸ばすことができます。
一時的にではありますが、
初期費用を抑えることができます。
大きくポイントも貯まるはずです。
生活必需品の支払いに充てることもできます。
ただし分割払いやリボ払いなどの
支払いにすると金利付きますのでご注意ください。
また、一括払いの場合は
諸々のお金を一気に払うことになるので、
利用上限や支払総額によく注意しましょう。

自分で用意した保険に入る

賃貸借契約では火災保険の契約は必須です。
ただし、不動産会社が用意した保険に
入る必要はありません。
不動産会社が用意した保険は
割高であることが多く、
コスパを追求するなら
火災保険は自分で探した保険に入った方が
いいケースもあります。
ただし入居までに保険の契約を済ませて、
加入していることを証明する必要があります。

価格交渉をしてみる

賃貸借契約の初期費用は交渉をすることで安くなるケースが多々あります。
交渉しやすいのは以下の部分です。
全てのポイントを安くするのは難しいですが、
交渉の切り口として把握をしておきましょう。
あまり強硬に交渉をしてしまうと、
不動産会社やオーナー様からの心象が悪くなってしまいますので、
度が過ぎないように注意しましょう。
タイミングとして
住みたい部屋を決め、
契約したい旨を伝えるタイミングで交渉するのがベストです。

仲介手数料

一番交渉しやすい部分が仲介手数料です。
実は多額の初期費用のうち、
仲介手数料が不動産会社の売上になります。
契約をもらえないくらいなら
少し手数料を下げてしまおうという、
不動産の営業マンは少なくありません。
事実、申込みのタイミングで
契約しなかったお客様は
他の不動産会社で契約する確率も高いため、
仲介手数料の値下げで
引き留めるケースは多いです。
また、本来は宅建業法では
仲介手数料は家賃の半月分までしか
借主からもらうことはできません。
しかし、借主の許可を条件に
1ヶ月分にすることができます。
借主の許可がなければ
本来は半月分までということを知っている
という話をすれば、
交渉に応じてくれる可能性も高くなります。

家賃

空室期間が長い物件の場合は、不動産会社を経由して、
オーナー様に家賃の交渉をしていただくことができます。
もともとオーナー様も下げ交渉を見越した金額設定にしていることもあれば、
交渉すらできないというケースもあります。
不動産会社の交渉力の見せ所でもあります。

敷金・礼金

敷金・礼金も同様にオーナー様にお渡しするお金なので、
不動産会社経由でオーナー様に交渉をするようになります。
家賃同様、空室期間が長いと不動産会社も交渉をしやすいです。
敷金の総額を減額したり、礼金は項目から外したりと、
オーナー様もここで他の物件に流れるくらいなら、
と金額交渉に応じてくれることもあります。
ただし、敷金を交渉した場合は
退去時の原状回復費の支払いに
影響することもありますので、注意しましょう。

日割り家賃・前家賃

前払いの家賃を交渉する場合は、
フリーレント交渉をする場合と
初期費用から外すだけの交渉の場合があります。
入居初月の家賃をフリーレント契約する場合は、
月々の家賃交渉と同様に
不動産会社からオーナー様に
交渉してもらうことになります。
初期費用から外すだけの場合は、
後々には払うことになりますが、
初期費用を軽くすることができ、
他のものを用意する資金に充てることができます。

鍵交換代

鍵交換代はガイドライン上では
本来貸主が負担すべきものとなっています。
ただ、ガイドラインは
厳格な法律ではないので借主負担として、
初期費用に盛り込まれるケースも非常に多いです。
交渉の際は「鍵交換代を外してください」ではなく、
「ガイドラインに基づいて
 鍵交換代を貸主負担にできますか?」
と聞いてみるのがいいでしょう。
ただ、この件は色々な解釈が飛び交うグレーゾーンなので、
認められないケースも多いです。
聞くのは一回程度にしておいて
あまり食い下がらない方がいいでしょう。

クリーニング代・駆け付けサービス

クリーニング代(室内殺菌代)や
駆け付けサービスのような
付加サービスは基本的に任意契約です。
ただし、不動産会社によっては
いかにも必須条件のような説明をしてきます。
クリーニングを自分でやってもいい場合や、
駆け付けサービスが必要ない場合、
つまりデメリットを受け入れられる場合は、
法律的な必須項目ではないことを軸に交渉をしましょう。

引越し費用を安くする

上記でも説明したように、
引越に関わる費用は
時期と移動距離と荷物量で決まります。
基本的には上記の3つが少ない時期を
選ぶこと金額を抑えることができます。
一番おすすめは一括見積もりをすることです。
見積もりをとるだけで
最終的に大きく金額が変わることもあります。
これはやらないと損するレベルです。

土日祝日や繁忙月を避ける

基本的には人が集まる月や曜日を
避けることで金額を抑えることができます。
あえて平日や仏滅を選ぶことで
安くなることもありますので、
引越し会社の方に聞いてみましょう。
時期を大きくずらせるのであれば
通常月に引越しをすることをお勧めします。
引越しとは直接関係ありませんが、
賃貸の人の動きが鈍い時期であれば、
家賃やフリーレントなど
色々と交渉しやすかったり、
賃貸契約の初期費用も
抑えることができます。

フリー便を使う

フリー便とは引越しの日にちや時間を
引越し業者に問合せをするプランです。
自由がきかないぶん費用を
安く抑えることができます。
引越し業者のスケジュールに合わせるため、
引っ越し当日の予定が組みづらく、
夜遅くなってしまうことが多いことにも
注意してください。
時間に余裕のあり、
少しでも引っ越し代金を
安くしたい方は利用してみてください。

前もって不用品を廃棄しておく

不用品を処分することで、
荷物量を減らし引越しの料金を安くできます。
ある一定量以上荷物を減らすことで
ダンボール数を減らし、
引越し業者の人件費や
トラックサイズを下げることができるからです。
荷物量を減らすことで料金を下げるだけでなく、
引っ越し後の荷出しもいくぶんか楽になります。
また、不用品買取業者をうまく使うことができれば、
お金に変えることができ
一石三鳥の効果を得ることができます。

一括見積もり利用(超おすすめ)

複数の引越し業者に一括見積もりすることで
大きく値段を落とすことができます。
これは絶対にやってください。
今までの説明で気づかれた方も
いらっしゃるとは思いますが、
引越しには定価がありません。
様々な要素を組み合わせて
料金を決定していますので、
引越し業者によって金額に大きな差が出ます。
色々な引越し業者から
連絡が入ることもありますが、
この作業をするだけで
数万円単位で金額が変わります。
引越し金額を安くする鉄板の方法なので、
この作業は絶対にやってください。

家具・家電の購入費を安くする

引越しが終われば次は家具家電です。
ここまででまとまったお金を払ってきた方にとって、
さらにまとまったお金を出すのはキツいという方も多いかもしれません。
サブスクなどを使って初期購入費を抑えていけばよいでしょう。

フリマアプリを利用する

新品にこだわらないという方であれば
フリマアプリを活用するのも手です。
メルカリやヤフオクなどの
ネットオークションを使えば、
格安で必要なものを揃えることも可能です。
家電の場合は保証期間にも注意しましょう。

家電セットを買う

初めての一人暮らしであれば
家電セットを買うのもの得です。
販売元がチョイスしたものしか買えませんが
個別でそろえるよりも安く買うことができます。
とりあえず買っておけば
必要な物が揃うので考えるのが面倒くさい
という方にもおすすめです。
色々なことを同時にやらなければいけない
一人暮らしの準備において、
考えたり購入したりにすることに
時間をかけないことは意外と重要です。

家具家電付き物件を契約する

物件を探す際に
家具・家電付きの物件を探してみましょう。
家具家電を買う手間が省けることと、
荷物が少ないため引越し費用を
安くすませることができるのがメリットです。
ただし、通常で家具家電を揃えるよりも
割高な家賃設定になっていること、
中古品であることが多いことを許容する必要があります。
また、あらかじめ用意されたものを使うので
こだわりがある人にも向いていません。

家具・家電のレンタル(サブスク)サービスで初期費用を安くする

家具家電のレンタルサービスを利用することで
初期費用を抑えることができます。
家具家電付き物件のように、
まとまったお金が必要ないことが最大のメリットです。
引越しの荷物量が減り
引越し代金も安くできることと、
退去する際の処分費も安くできます。
既にある家電と組み合わせて
必要なものだけチョイスできるのも
メリットの一つです。
しばらく生活して資金が落ち着いてから
新品を購入するという
選択をすることができます。

初期費用節約シュミレーション

各項目に気を付けた際に
一人暮らしをはじめるまでにかかる費用 

賃貸契約時の初期費用
(1日入居、仲介手数料、鍵交換料、
 付加サービスの交渉をした場合)
金額
敷金6万円
礼金6万円
仲介手数料3万円
前家賃6万円
家賃保証料3万円
賃貸借契約時の初期費用24万円
引越しにかかる費用金額
通常月、荷物少なめ、移動距離は隣県程度4万円
家具家電にかかる費用
(フリマアプリやサブスク、
 セット販売を活用)
金額
家具+家電9万5千円
生活必需品の初期購入費金額
諸々一式2万円
項目コツを使った初期費用通常の初期費用
賃貸契約時の初期費用24万円34万円
引越しにかかる費用4万円6万円
家具家電にかかる費用10万円15万円
生活必需品の初期購入費2万円2万円
一人暮らしに必要なお金の合計40万円57万円

約17万円はお得にできる試算になりました。
一つ一つに金額を安くするコツがあります。
今回は試算に入れてはいませんが、
クレジットカードをうまく活用することで
初期費用の支払い額をさらに落とすことができます。

まとめ

一人暮らしを始めるにあたっては、

1.お部屋を借りるときにかかる契約費用
2.引越し費用
3.家具・家電
4.生活必需品の購入費用

などの初期費用がかかります。

一人暮らしにかかる金額がわからないから、
部屋の探しが怖いという方も多いです。
まとまった支出になるので、
目安を把握しておくことがとても重要です。
部屋探し、引越し、生活準備の各所に
初期費用を抑えるコツがあります。
少し長々と書いてまったので
誤解を恐れずに各所のコツを端的にお伝えします。

  • 部屋探し  入居申し込みのタイミングで交渉しよう
  • 引越し   一括見積りは絶対しよう。
          荷物を減らし、時期をずらすとなお良し!
  • 家具家電  サブスクを上手く使って支出を分散しよう。
          セット販売や中古購入で一つ一つをお得に買おう。

お部屋探しはコツ知っているだけで、
場合によっては10万円以上も金額が変わってきます。
人生の中でもあまりないイベントなので賢くこなしていきましょう。

そもそもお金を貯めたい

節約して一人暮らしを始めるためにお金を貯めたい方、
一人暮らしを始めた後の生活費の節約をしたい方は
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